【レース回顧】安田記念 3着アーモンドアイ 16着ダノンプレミアム
アーモンドアイが直線鋭く伸びるも3着、ダノンプレミアムが直線全く伸びずの16着と、安田記念での波乱のあった部分に触れていこうと思います。
アーモンドアイ
まずはやっぱり、スタートのロジクライのアクシデントですよね。
ゲートを出て急に左に斜行をして、被害馬はダノンプレミアム、アーモンドアイ、ペルシアンナイト、ロードクエストのまさかの4頭。
ルメール騎手が「5馬身分ロスをした」と言っていたので、脚を使ってでも先行したかったんでしょうね。
結局後方5番手になる後ろからの競馬になりましたが、でもこの敗因はスタート不利だけでは無かったんです。
実はダノンプレミアム川田騎手のファインプレーもありました。
ダノンプレミアムもスタート不利を受けて、普段は先行するのに、中段の位置になってしまいました。
これは最初から中段にするのか、スタート不利によって中段になったのかは分かりませんが、アーモンドアイを外に回させないようにブロックをしているんですよね。
赤アーモンドアイ 、青ダノンプレミアム
もしこれがスタート不利を受けた後の瞬時の判断だとすると、川田騎手は超ファインプレーと言っていいと思います。
2017年の天皇賞秋でキタサンブラックが出遅れた時に、武豊騎手が瞬時の判断で不良馬場のイン付きをした時の様に、ゲートを出て数秒の判断をG1の舞台でやったのなら、相当凄いと思います。
ダノンプレミアム自身は16着になりましたが、結果的にアーモンドアイに自分の競馬をさせてはいませんでした。
そしてアーモンドアイは、ダノンプレミアムと川田騎手の徹底マークによって、コーナーも外を回す事が出来ないまま直線へ。
ダノンプレミアムのマークも外れず、モズアスコットらが壁になって捌くのに時間かかり、残り300mでやっと追い出せる状態になりました。
インディチャンプやアエロリットは残り400mで追えていた事に対して、アーモンドアイは遅れて300m程となり、この差が響いてしまい、鋭く伸びるも3着までとなっています。
ほとんどの馬が上がり33秒か32秒台で走る、前残りのスピード馬場だったのに、後方から3着まで着順を上げたアーモンドアイはやっぱり相当強い馬だと思いました。
3着という内容に悲観視はしていませんし、次走もどんな走りをするか期待しています。
今回の敗因をまとめると、1つはスタート不利、2つ目はダノンプレミアムのブロックによって、先行や直線の追い出しが出来なかった事と思っています。
ダノンプレミアム
ダノンプレミアムの敗因は正直分からないままでいます。
JRAからは異常がないと言っていますが、レース後に川田騎手が下馬をしていますし、数日間は嫌なニュースが流れ無いことを願っています。
レースに挑める精神状態ではなかったのか、それとも何か故障があったのか、不安になってしまいます。
直線でムチを使っても反応が無かったですし、何か大きな理由があったんでしょうね。
昨年は故障によって皐月賞と、秋のローテーションを回避していますし、脚部が強くない馬なのかと思いました。
今年3月の金鯱賞を快勝した時も、中2週の大阪杯ではなくマイラーズカップを選び、安田記念を選択したので、ローテーションも詰めて使えない馬なんでしょうね。
今後もこの課題を考慮しながら、調教やレース選択をする必要があるので、選択肢が若干狭まってしまいます。
個人的な予想としては、間に合えば秋は札幌記念→天皇賞秋→香港カップが一番可能性が高いと思いました。
毎日王冠→天皇賞秋だと中2週になってしまいますし、天皇賞秋→マイルCSだとこれも中2週になってしまいます。
もし札幌記念も間に合わないのであれば、マイルCSを目標としたローテーションか、直行で天皇賞秋だと思います。
まずは無事であることを祈るのですが、ダノンプレミアムの強い競馬をまた見たいと思っています。
ロジクライ斜行について
ロジクライの斜行について、軽くですが触れようと思います。
今回の件で武豊騎手を悪く言う人もいるかもしれませんが、映像を見たところ指示があってやってるように見えませんし、馬が何かに驚いて斜行したと結論を出します。
精神的にロジクライが、何かアクシデントが起きた時に臆病な面が出てしまう馬だった思っています。
今年の騎乗停止の内容を見るに、馬の原因であっても「騎手がトラブルを回避する動作をしたかどうか」が重要なのかと思いました。
「騎手の動きの結果」が大事なんでしょうかね?
あんな急な斜行をして、妨害を防げと言うのが無理な話ですし、結構重い処置をしたと思いました。個人的には過怠金までと思っていました。