【レース回顧】宝塚記念 1着リスグラシュー
G1馬6頭の戦いの宝塚記念は、紅一点のリスグラシューが3馬身差の豪快な勝利となりました。
スタートですがリスグラシューはあまり上手い方では無いのですが、今回は五分のスタートでしたね。
そしてこの位置取りが大きな勝因となったのですが、中段の内ではなく前に行く競馬に。
写真を見ても、内に入れられる選択肢はあったのですが、そのまま行かせました。
しかも映像を見る感じだと、レーン騎手は追って前に出してないんですよね。
馬なりで行かせて、2番手で折り合ったのですから、出させたら掛かってしまい、控えたらよりキセキのペースになってしまいます。
キセキは逆にスタートはまともには出たものの、ダッシュがつかずまた序盤で脚を使われる展開になりました。
その分終いで使える脚が削られていましたし、最後の1着争いで食い下がれませんでした。
リスグラシューは道中前に壁を作っていませんでしたし、斜めにキセキを置いただけで、こんなにも折り合えるとは思っていませんでした。
2番手の競馬で消耗のない競馬をしたのですが、直線はとにかく弾けて末脚爆発。
追っただけでキセキと並び、鞭を使ったら誰も着いていけない横綱競馬でした。
世界の牡馬相手と戦って好走をしただけあって、リスグラシューが本格化したと言っていいのかなと思いました。
今まではどうも勝ち切れない牝馬限定戦の馬の印象でしたが、昨年のエリザベス女王杯以降、見方が大きく変わりました。
今後は海外を視野に入れているとの事で、おそらくまた香港へ挑戦すると思いますので、秋の活躍に期待ですね。
レーン騎手も上手い騎乗だと思いますし、大井での短期免許で騎乗がありますし、まだまだ旋風は止みそうにないですね。
完全に日本からの信頼が出来ましたし、また数年後にJRAでの騎乗もあると思います。