複勝・ワイド男

 14時30分投稿!複勝ワイドが多めの、【完全事前パーセンテージ公開型】の競馬予想ブログです。サイドバーの「競馬予想にあたってのルール」を是非ご覧下さい。

【展望】2019年大阪杯

 

今週末はG1大阪杯が行われますが、なんとG1馬8頭と言う豪華メンバーが揃いました。

 

 

見るのが楽しみ過ぎて黙っていられず、展望記事を書きたくなってしまい、記事にしています。

 

 

予想オッズの妙味も考慮して、今回は全頭の展望を記載して行こうと思います。あと大阪杯においての、個人的評価を10段階評価で記載もしました。

 

予想オッズはこちら

race.netkeiba.com

 

G1 大阪杯 阪神芝2000m(内回り) 阪神11R   ※写真はJRA公式HPより

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アクションスター

 前走:日経賞11着

 

 近年ではG2をメインに使っている馬で、9歳馬ですがG1挑戦が4度目になりますね。G2でも2桁着順が多くなっている馬で、道中の追走が既にいっぱいいっぱいとなっている状態です。 終いでも特別伸びている脚を使っている訳でも無いですし、競走馬としてピークは過ぎてしまったのかなと言う印象を持ってしまいます。そんな状態で今回はメンバーが上がるG1となります。1桁着順が出来れば、好走が出来たと言っていいのかなと思いました。評価は10段階評価で1です。

 

 

 

アルアイン

 前走:金鯱賞5着

 

 元々気難しい性格の馬で、ディープインパクト産駒ですが長い距離は守備範囲外の印象の馬です。牡馬になってからは2000m~2200mをメインで使っていて、この阪神2000mと言うのは勿論適性の舞台だと思います。昨年の大阪杯では3着に来ていますよね。

 前走の金鯱賞では、敗因がざっくり2つ考えています。それは急遽の乗り替わりと、初ブリンカー着用です。当初金鯱賞で騎乗予定の北村友一騎手が、落馬の影響で柴山雄一騎手へ乗り替わりとなりました。アルアインは早い脚を武器としていますが、精神面で不安要素があり、慣れている騎手で無いと乗りこなすのが難しいと思っています。

 またソラを使うところがあり、昨年のオールカマーでは早目先頭に行ったところ、後続のレイデオロに目標にされてしまいました。失速したところを、交わされたレースとなりました。それでも再度追いつこうと、また末脚を繰り出していたところが、よく2,3着まで粘ってくれる理由だと思います。そんな理由もあって、アルアインは仕掛けどころの判断が、騎手に求められる馬だと思います。アルアインに急遽乗り替わりとなると、制御し切ると言うのは自分は酷な話だと思います。今回は過去2回騎乗している北村騎手ですから、ここは鞍上面で1つ安心が出来ています。

 あとはブリンカーを初めて使った点に関しては、叩きレースならではの「お試し」があったのかと思います。池江調教師がコメントで「ブリンカーで化けるかもしれない」と言っていました。そこで叩きのG2と言う事で、金鯱賞で使ってみたのかなと思いました。結果としては5着となりましたが、厩舎の判断になりますが次は使わないのかなと思っています。むしろこの5着で人気が落ちるのなら、個人的には美味しいのかと思いました。

 能力としては先行しながらも、常に早い脚を使える馬です。今回のレース展開は、上位人気のキセキをマークしながら、競馬をすると思います。キセキの走りが今回1つの鍵となりそうですし、北村騎手の位置取りと仕掛けがかなり求められますが、十分上位が考えられると思います。予想オッズでは20倍前後となっていましたので、面白い存在だと思います。10段階評価で7です。

 

 

 

エアウィンザー

前走:金鯱賞3着

 

 前走はスーパーG2の豪華金鯱賞の中で、G1を勝っていないながらも1番人気と推された馬でした。昨年のチャレンジCでは、同じ阪神芝2000mの舞台になりますし、1800m~2000mをずっと使っている馬ですから、条件も揃っていると思います。能力的には、良くも悪くも全て中の上と言うイメージです。何か凄く尖った武器は無いけど、全てに置いてレベルが高い印象です。スタートも上手く、道中は先行~中段で折り合っていて、直線でも上がりの速い脚を使えます。安定感はかなりある馬だと思います。今年G2やG3を使う事がまたあるのであれば、重賞タイトルを重ねられそうです。

 前走の金鯱賞では、最後の直線で若干進路が見つからない場面がありました。しかし経済コースを進んで勝ち切れなかった面では、G1馬が揃ったメンバーだともう1段階なにか武器が上がって欲しいところです。武騎手が前に行くタニノフランケルやダノンプレミアムを、しっかりマークして仕掛けましたが、ダノンプレミアムにとにかく強いレースをされていまいました。金鯱賞で先着された2頭が大阪杯ではいませんし、浜中騎手が上手くイン突きや、完璧な仕掛けがあれば上位入線が出来ると思います。10段階評価で6です。

 

 

 

エポカドーロ

前走:中山記念5着

 

 逃げ先行の両方が出来る自在型で、日本ダービーでは逃げて2着や、皐月賞では好位で走って1着になるなど、レースの組み立ての選択肢が多い馬です。逆に特別凄い決め脚を、持っている訳ではありません。差しの展開になった時が、かなり不利になる馬とも思ってしまいます。それでも先行力が魅力の馬なので、生かした立ち回りだと1発あって可笑しくない馬です。

 母系の血統が短距離よりの為、適性は1800m~2200mと思っていて、この2000mの舞台は絶好の舞台だと思います。ここ3戦着外が続いていますが、個人的に理由が分かっているので割り切りは出来ています。神戸新聞杯は出遅れ、菊花賞は3000mが長い、中山記念は位置取りかなと思いました。

 中山記念では結論から言うと、ラッキーライラックの位置で競馬をしたかったと思いました。中山記念の展開はマルターズアポジーが、5馬身ぐらい逃げた次にラッキーライラックがいて、また5馬身離れてエポカドーロがいました。本来ならラッキーライラックの位置で競馬をしたかったのかと思いますが、ここの叩きG2での「試し」があったのかと自分は思っています。決め脚でどれぐらい勝負が出来るか、判断をしたかったように感じました。藤原調教師は、レース前に綿密に打ち合わせをして騎手に注文を言うタイプで、意図的に指示をしていたようにも見えます。あとは単純に、出負けしたようにも見えました。序盤で追って、脚を使って前につけた為、そこで脚を使ってしまい直線で伸び切れませんでした。

 どちらにせよ課題も見えたと思いますので、本番大阪杯ではもっと前で競馬をするかと思います。今回はキセキと言う目標にするべき馬が出て来ますので、ハイペースにはならない前が残りやすい展開になる予想です。今回エポカドーロにとっても絶好の距離で、組み立てがしやすい馬です。この大阪杯での好走は、かなりありえる存在と見ています。個人的に過去の敗因が見えていますので、適正舞台のG1に向けての準備は整ったと思います。オッズも20倍前後ついていますし、これは妙味がかなりあると思っています。10段階評価で9です。

 

 

 

 

キセキ

前走:有馬記念5着

 

昨年の休養を挟んで川田騎手に変わってから、競馬の組み立てが変わった馬ですね。4歳春までは追い込みの馬だったのに、逃げ先行が出来るようになり、秋の中距離G1を盛り上げた馬です。川田騎手の騎乗がとても光った点、厩舎の巻き返し力と、人馬共に苦労を乗り越え強力な馬になっていると思います。

 個人的にキセキは2000m前後が一番能力を発揮出来ると思っていますので、この大阪杯は絶好の舞台だと思います。ただ他の馬と比べて、叩きなしのぶっつけ本番な点が嫌なところですね。それでもキセキは折り合いもつきますし、粘り強い精神面も強い馬です。その為個人的には、ガス抜きが特別に必要ではないのかなと思っています。ここでも強い競馬を、してくれるのかなと予想しています。

 前走有馬記念では、中山2500mと言う外枠不利な状況でした。川田騎手が最初のコーナーを外を回して、脚を使ってでもハナを取りに行きました。キセキの型で勝つなら、正直この戦法が求められると思いますので、勝つか負けるかの競馬をしたと思います。勝ちを狙いに行っての5着と言う事であれば、この判断は川田騎手は決して間違っていないです。むしろ良い騎乗をしたぐらいだと思います。序盤で脚を使った分、直線で伸び切れず5着敗退となりましたが、弱い内容ではなかったです。春のローテーションがG1を3つなら、ここの仕上げは10割仕上げでは無いですが、大阪杯でも十分好走が出来る馬だと思っています。10段階評価で9です。オッズに関してはその通りかなと思います。

 

 

 

 

サングレーザー

前走:香港カップ4着

 

 昨年はマイルだけでなく、2000mの重賞も使うようになり、札幌記念1着や天皇賞秋2着など実績を重ねて来た馬です。以前は2000mは長いだろうと思っていましたが、その評価を覆す結果を見て来たので、2000mでもギリギリなんとかなるのかなと思います。あとは末脚が切れる馬で、上り3Fで33秒を何度も繰り出しています。

 ただサングレーザーは、じわじわと長い脚を使うタイプなので、今回直線が短い阪神内回りコースと言うのはマイナス要素だと思います。持ち味を生かすなら、直線の長い東京や外回りコースの方がやはり良いです。もしくは展開の速いマイルの方が、サングレーザーにとって相性はいいのかなと思います。札幌記念の勝利に関しましては、福永騎手がギリギリまで追い出しを待って、外を回さない堅実な騎乗をした時に、良い方向に向いたと思いました。

 前走香港カップでは1000m61秒以上のスローペースとなり、前が止まらない展開となり仕方ないと思える内容でした。それでもディアドラが後ろから2着まで着順を上げた点を見ると、もう少し瞬発力が欲しいと感じました。今回海外戻りの休み明け直行となると、マイナス要素がポツポツと出ているように思いますので、大きく評価はしにくい状態です。10段階評価で4です。

 

 

 

 

スティッフェリオ

前走:小倉大賞典1着

 

 福島記念と小倉大賞典を連続で勝っている上がり馬ですね。ステイゴールド産駒は小回りコースが得意な印象があり、ローカル競馬場や中山競馬場、阪神京都内回りコースは対応出来ると思います。ただご覧のとおり、今回のメンバーが3段階ぐらい上のメンバーと戦う事になります。福島記念は1:58.3、小倉大賞典は1:46.7と出てますが、あと0.5秒速かったらと思ってしまいます。ただ今回は有力どころが、前で競馬する馬がいる為、その馬を完全マークする一か八かをしてくれて、展開がハマれば1発あるのかなと思います。

 前走の小倉大賞典では、タニノフランケルをマークした競馬をしました。バテたところをゴール前で差すと言う、狙い通りと言ったところだと思います。今回の大阪杯でも同じ事を求められますし、展開がかなり有利に向くのも必要かと思います。あるとしたらキセキが逃げたところを、アルアインとエポカドーロがガンマークして、速め仕掛けで捉えに行ったら3頭とも共倒れとなった時に、スティッフェリオに分があると思います。前で競馬が出来るのは武器の1つですから、その上での展開面がどうなるかですね。10段階評価で4です

 

 

 

 

ステイフーリッシュ

前走:京都記念2着

 

 過去3走で着外を外していない安定感のある馬で、今後G2G3路線では大負けはしなさそうな優等生な馬の印象です。大きな欠点が無い替りに、大きな武器も無い印象で、末脚が足りていないと思ってしまう事が多いです。上がり3Fで3位以内の脚を使えた事が、9走前のホープフルステークス以降1回もありません。かなり展開面で注文がついてしまいます。積極策で先行する競馬を選択しますが、ハナにはキセキがいて、近くにはアルアインとエポカドーロ、後ろにはエアウィンザーやブラストワンピースやワグネリアンの奇襲が来ると思うと、対応が難しいと思います。G2G3で2,3着が続くとなると、今回このG1の豪華メンバーだと、力不足が否めない感があります。

 前走京都記念では、中山記念と金鯱賞と比べると見劣りをしてしまうメンバーですが、2着に来ています。2月の京都の馬場はとにかくボコボコの状態で、良馬場でも重馬場のように上がりがかかり、道悪への対応が求められる状態でした。それでも最後ゴール手前でダンビュライトに交わされてしまった事を考えると、展開が向いて掲示板までなのかなと思いました。10段階評価で3です

 

 

 

 

ステルヴィオ

前走:中山記念3着

 

 とにかく脚が速い印象で、先行しても、後方からでも突っ込んで来る、今トレンドのロードカナロア産駒です。折り合い面がつく馬で、過去に3人テンノリとなった状態でも、重賞で全て着内に来ていますし、マイルCSでは1着になっています。乗りやすい馬なのかなと言う印象で、その上で前走丸山騎手が騎乗していますので、鞍上面の心配はしていません。

 ステルヴィオにとって今回課題となるのは、2000mへの距離延長です。通算で1800mまでだと(4,3,1,0)と着外を外した事が無いのに対し、2000m以上は(0,0,0,2)と馬券対象になった事はありません。2回しか走っていないので、データとしては不十分です。でも陣営も1600m~1800mが適正距離だと思っているからこそ、2回しか使っていないのかと思います。能力はとても高い馬だと思いますので、もし大阪杯の次が安田記念であれば、大きく評価をしたいです。

 前走の中山記念では、中山競馬場らしい展開となりました。1着~5着の馬は全て6番手以内と言う極端な前残りとなり、前に付けた丸山騎手の判断も良かったと思います。その上で上がり1位の脚を繰り出していますし、1着とは差のない結果だったので、状態面でも良いままをキープしていると思います。幸いなことに若干小回りの、内回りコースとなるので、2000mでもまだ良い方なのかなと思います。オッズは適正かなと思いました。色々な要素が混ざった結果±0と言った感じで、10段階評価で5です。

 

 

 

 

ダンビュライト

前走:京都記念1着

 

 G2G3番長と言った印象で、今年の京都記念と昨年のAJCCと、メンバーが揃っていない時に結果が出ているように見えます。良い例なのが昨年のオールカマーの3着です。1,2着はレイデオロとアルアインのG1馬の次となる3着でしたが、着差は3馬身も離れています。同じ休み明けとは言え、展開面で極端に不利を受けた訳でもないですし、能力面でG1馬とは1枚劣ってしまっています。

 前走の京都記念はクビ差の1着となり、粘り強い競馬をして、先行の馬が止まり後続の奇襲が届かないまま1着と言う内容です。ダンビュライトはこの粘り強さが武器ですし、展開面が向けば上位入線の可能性もあると思います。本番大阪杯ではいかに道中のロスを軽減させて、直線で松若騎手が上手く捌けるかにかかっていそうです。京都記念で1着~3着まで差のない競馬となっていますし、そのメンバーもG1で好走連発と言う馬でもないですので、評価は10段階評価で4です

 

 

 

 

ブラストワンピース

前走:有馬記念1着 

 

 有馬記念以外でのG1は日本ダービーと菊花賞で着外となっていますが、ここでの敗因は理由が個人的にははっきりしています。日本ダービーは最後の直線で、予想以上にエポカドーロとコズミックフォースが粘った為、真後ろにいたブラストワンピースの進路が無い状態でした。更に隣にいたワグネリアンが、福永騎手が仕掛けをギリギリまで待ったのも大きいです。色々とブラストワンピースにとって不利な展開になり、不完全燃焼負けの印象です。菊花賞は距離が長かったのかなと思います。母父キングカメハメハと言う血統から、長距離は守備範囲外で、中距離ならどこでも対応出来る印象です。

 休み明けの直行となりますが、「外厩」からの直行なのでそこまで心配はしていません。最近のトレンドになりつつある外厩で、放牧しても状態の良いで挑める為、大きな割引はしていません。(勿論外厩もデメリットはありますが)

 前走有馬記念では、枠が有力馬が外に行ってくれたおかげと、第4コーナーで楽に回って来れた事もあって、能力を十分に発揮できる状態でした。キセキは序盤で脚を使い、レイデオロは外を回されました。そんな展開の中、距離ロスを抑えられた、ブラストワンピースの末脚に軍配が上がりました。展開面での勝因もありますが、有馬記念で状態もローテーションも完璧だったレイデオロに勝ったのですから、強い馬だったと思います。長距離輸送と内回り2000m辺りが少し割引となりまして、10段階評価の6です。オッズは、ちょっと付き過ぎてるかと思いました。

 

 

 

 

ペルシアンナイト

前走:金鯱賞4着

 

 とにかく折り合い面に不安のある馬で、かかる心配が常に隣り合わせの馬です。昨年の大阪杯で2着に来てはいますが、2000mと言うのはマイナス要素です。それでも前走の金鯱賞では、ギリッギリかからず道中を進めた事もあり、最後伸びはしていました。折り合って直線末脚が爆発した時には、かなり強い競馬をして来ますし、惨敗か好走かはっきりする結果になると思います。あとは今回デムーロ騎手で挑めることは、プラスな事ですね。デムーロ騎手は折り合い難の馬の扱いが、上手い騎手だと個人的に思っています。

 ペルシアンナイトもステルヴィオ同様、一番の狙い目はマイルでのG1だと思いますので、大阪杯の次走が安田記念なら大きく評価を上げたいです。昨年はテンノリの状態でかかって2着と考えると、今回も好走?でもメンバーは今回の方が強いような・・・と色々悩ましいところではあります。ただ叩きで1走使えていますので、ガス抜きで上積みが期待出来ます。後は如何に2000mに、対応出来る状態に持って来れるかだと思います。馬券に組み込むかは、最後まで悩んでいそうです。10段階評価で5です。

 

 

 

 

 

マカヒキ

 前走:京都記念3着

 

 2016年のニエル賞から勝ちが遠ざかっていて、ついに6歳に突入してしまいました。全盛期の頃は追切で抜群の時計を出す上に、レースでの末脚はディープインパクト産駒で一番強いと思っていた時もありました。

 しかし近年では、精神面が今一つなのか、3歳の頃にあった自ら抜かしに行こうとする、闘争心が無くなっているように見えます。厩舎の方も復活をするのに、かなり悩まされていそうです。正直なところピークは、過ぎてしまったのかなと思います。個人的にマカヒキはマイルの馬だと思っていまして、引退をかけてでも大阪杯の次は安田記念に行って欲しいなと、個人的には思っています。

 あとこれは私情が入ってしまいますが、マカヒキは3歳の頃からずっと追っかけている馬です。「この世代はマカヒキがダービーを獲る」なんて言ってまして、応援をして来ている馬です。もう1花咲いた姿を見たいですし、どうにか強いマカヒキを見たいと思っています。

 私情はこの辺にしまして、前走の京都記念の内容は、3着とは言え良い内容とは言いにくいですね。岩田騎手が懸命に追って「何とか3着まで滑り込めた」感が強く、良い状態なら追って届いてたぐらいのレースだと思います。末脚に関しては、全く伸びていない訳では無かったです。展開面で前が総崩れとなったら、若干の可能性が出て来るのかと思います。全体的に前走京都記念組は評価は低めで、10段階評価で4です。

 

 

 

 

ムイトブリガード

前走:金鯱賞7着

 

 レースを芝に変えてからは、中長距離のレースで準オープンを勝利。アルゼンチン共和国杯では2着に来る等、適性の距離的に阪神2000mは距離が短いかと思います。その上今回が初のG1となると、展開が向いても厳しいのかなと思ってしまいます。

 前走の金鯱賞では、積極策を打ち番手先行の競馬をしましたが、直線で完全に止まってしまい7着敗退。可能性を見つけるのであれば、後方の直線一気に博打を打って、惨敗覚悟で腹を括る競馬が必須だと思います。1着のダノンプレミアムとは1秒以上離されてしまっているので、この惨敗を縮める勝ち筋を、見い出せるかどうかですね。いずれにせよこのメンバーとなると、準オープンの馬では歯が立たないのかなと思います。10段階評価で1です。

 

 

 

 

ワグネリアン

前走:神戸新聞杯1着

 

 2400mの重賞を2勝している馬ではありますが、とにかく折り合い面が不安です。出たなりの位置で競馬をする事になり、積極策を打つとほぼ間違いなく自滅すると言い切れます。それぐらい、カリカリしながら競馬をする馬です。馬群の中に揉まれるのも避けたい馬で、調教は他の馬がいない時間帯に追切をしています。この馬も1600m~2000mの馬だと思いますので、距離に関しては適性だと思います。

 ただ今回は長期休養明けのぶっつけ本番となります。こう言う気難しい馬は、一度叩きを使ってガス抜きをして欲しいのが、正直な気持ちです。ペルシアンナイトが良い例で、この馬は折り合いが凄く悪く、休み明けはほとんど着外になってしまいます。その時には折り合いは欠いています。でも次走からはリラックスした状態で挑めて、何度も好走をしています。今回ワグネリアンは9月から実戦から離れている為、不安はかなり大きいです。あと末脚が生かしにくい、内回りコースも若干減点ですね。長い外回りコースで使えればと思いますし、この馬も安田記念に行く事があれば面白いと思っています。

 この大阪杯で勝ち筋があるとしたら、外枠に入れば可能性はあると思います。内枠で揉まれる競馬になると、一気にかかる可能性が高くなってしまいます。不利覚悟で外を回してでも、リラックス出来る事を最優先にすれば、勝てる可能性がありそうです。しかも阪神の芝コースは、どの距離でも不思議な事に外枠が好成績を残しています。過去データを調べて頂くとすぐ分かりますが、何故か外有利の競馬場です。芝の消耗が激しく、内が荒れやすいのかな?と勘ぐってしまいますが、どの道ワグネリアンは2桁馬番が必須かと思います。

 前走神戸新聞では、普段から追切に乗っている藤岡康太騎手が騎乗してでの1着でした。道中はリラックスさせ、ワグネリアンなりに折り合いもついていました。普段乗っている事もあって、見事直線で末脚を発揮する事が出来たと思います。直線の末脚はかなり光るものがあって、新馬戦では何と上がり3F32秒台を出すと言う、とんでもない時計を出して来ました。

 色々と長所と短所がハッキリしていまして、今回は総合的に考えて10段階評価で4となりました。オッズは付き過ぎてるかと思います。

 

 

 

まとめ

 全頭の展望については以上です。予想の記事はまた後日投稿します。今のところ評価が高いのはキセキとエポカドーロです。距離が対応出来れば、ステルヴィオとペルシアンナイトが面白いと思っています。あとオッズ妙味があると思うのがアルアインで、個人的に以上5頭には注目しています。